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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「ふぅん。じゃあ、その菊川くんが助けてくれたんだな?」

「まあ、純もそうだけど、知り合いのお兄さんとか、先輩とか。あと如月って知らない?同じ学部の。」

僕は紅に如月のことを聞いた。
お兄さん(クリスさんのこと)や先輩(蒼井光さんのこと)は多分知らないだろうが如月なら知っているかもしれなかった。

「如月…如月空か?」

「あっ、知ってた。」

「如月か。アイツ、なかなか良いヤツだもんな。」

どうやら紅は如月と仲が良いらしい。
聞いた話によると彼らは一般教養のテストで近くの席になることがしばしばあるらしい。
僕の学校の学籍番号は『あいうえお順』だった。
如月と紅。
確かに『き』と『く』なら学籍番号順に座った場合、席が近くなってもおかしくない。

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