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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「なあ、さっき言ってた先輩って?」

「ん?」

「助けてくれた人。先輩ってこの学校の人だよね?知ってる人かな?」

「ああ、そうかも。えーと…」

僕が名前を言い掛けた時だった。

「柊一くん!」

名前を呼ばれて驚いて振り向くと今、話題になってた人物がいた。

「光さん?」

「調子どう?」

僕の体調が気になってたらしい。

「もう大丈夫ですよ。バッチリです。」

「良かった。」

光さんは少し笑ったが同時に困ったような顔をした。

「クリスさんだっけ?あのイケメンのハーフのお兄さん。」

そう言って俯いた。

「かなり気にしてたから。弟さんのこと。」

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