テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

宮城家を去ったところでクリスさんは僕に頭を下げて来た。

「柊一くん、また私の愚弟が失礼を…」

「いえ、気にしないで下さい。ティリンスさんに見つかったのは僕の不注意ですし、そもそもティリンスさん自身は百合さんがやったことについて全く知らなかったみたいですし。」

「でも…」

「クリスさん、」

僕は前に百合に監禁された時、ティリンスさんに怪我をさせられたことを思い出しながら言った。

「弟さんのことで謝るのはもう止めてください。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ