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暗い少女は明るい少女?

第54章 ティリンスの答え

お昼時で店が混んできたのを見計らった僕は希一に声を掛けた。

「そろそろ行こうか。」

希一はまだ可笑しいらしく笑いながら頷く。
このまま希一が元気になってくれれば良いな。
僕はそう思った。
希一の声がこんな気晴らしで戻るとは思えない。
だけど…

希一の笑顔が見ることが出来た。

それだけでも希一を今日、この博物館に連れてきて良かった。
それだけでも収穫だ。

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