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暗い少女は明るい少女?

第56章 今しか出来ないこと

僕たちはまずアイビースクエアという赤レンガの建物の場所に行った。

「お土産屋さんが多いわね。」

僕と相沢さんは2回目だ。
今の言葉はもちろん灰音だ。
如月が1つお菓子の箱を取り上げて読み上げる。

「きび田楽」

「「あ…」」

どこかで聞いたことあるその名に僕と相沢さんは揃って声を上げた。

「それ、柊一が前、お土産に買ってきたやつよね。」

さすが、灰音はよく覚えていた。

「美味しかったけど。」

そりゃあ、味見して買ったんだから、不味いはずは無い。

「…今回は“きび団子”にする?純と美奈にさ。
出し合いならそんなに金もかかんないし。」

生憎、大学生のバイト代は安い。
休み中に少しバイトはしたがあんなにキツイものだと思ってなかった。
完全にナメてた。

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