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暗い少女は明るい少女?

第15章 修学旅行記

「教師じゃないよな。」

「先生は部屋にいるはずだ。生徒が調子悪くなった時のために。」

「じゃあ、生徒?」 

「いや、先生に見つからずに外には出れない。ロビーには先生が1人はいるって。」 

「じゃあ、誰なんだ?」

「分からない。」

しばらく僕たち2人は窓から見ていたがやがて居なくなった。

「一体なんだったんだ?」

僕は純に聞いた。
純は思ったより深刻な顔をしていた。 

「純?」

「あ、いや。何でもない。あ、そうだ、ロビーの売店にお土産売ってるから行こう。」

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