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死にたがりうさぎと泣き虫黒猫

第2章 同級生

学校は相変わらずうるさい

友達作りしてる奴も、俺みたいに無言で席ついてる奴も、なんか騒々しく感じる

「あの、Y君ですか?」

誰だ?座席表なら黒板にあるのに

「あぁ、どうかしたか?」

ふっと声がした方をみると、誰もいない。
幻聴か?勘弁してくれ

担任が教室に入ると静かにしろー。席につけーとやる気ない声でいう

ふと横を見ると、寂しげな目をした女がいる。

さっき声をかけたのはこいつか?

「なぁ、さっき声かけたか?」
試しに小声で隣の女に聞く

女は小さく頷くと、担任を指差し

「気をつけてね?」

それだけいうと、女は担任をみる

なんだ?こいつ。

この女にうっすら興味が出てきた俺がいた

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