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死にたがりうさぎと泣き虫黒猫

第3章 崩壊する放課後

「なんだよ。その傷痕。誰にやられたんだよ」

Mは下を見ながら慣れた感じで転落防止用のフェンスを飛び降り俺の隣に来る

「担任だよ。野郎と私は親戚に近いそんな関係なの」

「でもなんで」

「野郎の奴隷なの。私は幼いとき両親が離婚した。私の父親は別の女と結婚。そのあと2人子供出来たらしいけど、堕ろしたと聞いてる。その女は別の男の子を孕んで、私の父親とは離婚したらしいの」

「それと、どんな関係が?」

「その女が実はここのOBで、今の担任に強姦され、孕んだ。その孕んだ時はまだ私の父親と女は結婚してたんだよ」

なるほど、つまり、実際は親戚だった人間なのか

「最悪だな。担任を校長に報告とか出来ないのか?」

「出来るよ。私の背中の傷をつける時に使った、刃物は全部とってある」

「警察沙汰になるから出来ないってか」

「ご名答」

Mの鞄から携帯がなる。

「誰からだ?」

「担任」

「俺と逃げるか?」

「ん、どうしよ。まだY君のことよく分からないから」

完全下校のチャイムがなる

帰らなきゃ、捕まる。帰っても、捕まる。そんなMを見てると昔の家族を思い出す

「大丈夫。その提案は悪くないよ。私の部屋に来て。今日の夜7時にA駅で」

「あぁ、学校から見えるあの駅だよな?」

「そう。じゃ」

Mは一言そう言うと屋上から何かから逃げるように去っていった

「M。。。俺はお前を助けたいし、てに入れてみたい」

独り言は風にかきけされ、俺は走って下校するMを見ていた

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