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ハルカ

第1章 ~プロローグ~

弘基君がトイレやお風呂、台所をピカピカにしてくれた。
『掃除が好き』と言われたが、本当に好きらしい。
ニコニコしながら、掃除をしている彼を見て、また、好きになっていた。

その後も、私の手伝いをしてくれ、終わったのは、もう23時だった。

悠『本当にありがとう。こんな時間までごめんなさい。』

本当に申し訳ない。
いくらなんでも、こんな時間まで付き合わせてしまった。

悠『でも、本当に助かったよ。』

弘基『なんもいいよ。俺が言い出したんだし。』

悠『でも、この部屋はなんでも揃ってるね。』

弘基『あ~元々は、ここ俺と兄貴が住んでたんだ。』

悠『えっ?そうだったの?』

弘基『そう。今は、お互い一人暮らしだけど、オープン当初はここに住んでたよ。ちなみに悠さんが生活するあの部屋は兄貴が使ってたよ。』

悠『ふ~ん。そうなんだ。』

弘基『したら、俺そろそろ帰るね。戸締まりしっかりして寝てね。』

悠『あっ、うん。ありがとう。気をつけてね。』

弘基『…うん。じゃあ。』


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弘基side

あれ以上あそこに居たら、やばいと思った。
悠さんは、整理に夢中になって、暑かったのだろうか、タンクトップ1枚で髪も1つに束ね、うなじの後れ毛がそそった。

でも、一緒に居たかった。
悠さんの仕草一つ一つが、好きみたいだ。
どうしたんだろうか?

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