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ハルカ

第2章 ~始まり~

私の両親には、その夜電話で報告した。
弘基のご両親が来週北海道に行くので、一緒に着いていき両家で食事でも、ということになった。

母は、『おめでとう』と言ってくれたが、父は無反応。
反対なのかと思ったら、気まずいだけらしい。
『とりあえず、会うだけだぞ。』なんて言っているみたいだ。



それから5日後、仕事は休みをもらい2泊3日で北海道へ。
飛行機に乗って、1時間半。
こんなにドキドキしたのは、いつ以来だろうか。

実家に帰るのは正月ぶり。
前回は、1人だったのに今回は弘基もご両親も一緒だ。

弘基のご両親はホテルに宿泊するみたいで、タクシー。
私達は私の実家へいくので、レンタカーを借りて向かう。
運転は、私。
隣で弘基が、ギャーギャー騒いでいる。


『しっ…死ぬぅ~~~』


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弘基side

悠の運転は、恐怖。
というが、北海道の人はスピード出しすぎ。
道路が広いからか、空港近くの道路は四車線で、皆ビュンビュン飛ばしていく。

こんな運転の中でも、俺は違う意味でもドキドキだ。
悠のお母さんは賛成してくれてるみたいだが、お父さんからお許しの言葉をもらっていない。
『とりあえず、会うだけだぞ』という言葉にはどんな意味合いがあるのか。

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