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新しいバイト《滝沢大翔》が仕事を始めて3週間がたった日、突然政基が

政基『今日は、大翔の歓迎会するから、仕事後残れる人居る？』

今日の勤務スタッフは皆大丈夫みたいだ。

中には、美沙ちゃんも居る。
政基さんは、美沙ちゃんがちゃんと仕事をしているから、1カ月の試用期間を無事に終えたとして、正式にバイトとして雇った。

だから、今日の歓迎会は美沙ちゃんと滝沢大翔の歓迎会である。






am3:00

仕事を終え、店で飲む。
4人掛けのテーブルを3つくっつける。

私は、1番パントリーに近い端の席だ。
右隣には政基さんが座って、政基さんの隣には美沙ちゃんが陣取っている。

美沙ちゃんが政基さんを好きなのは明らかだ。
これは政基さんも気付いているが、知らないふりをしている。

私は、1度だけ美沙ちゃんに宣戦布告的なことを言われた。


美沙『私諦めませんから。』


私は、あぁ～今時の子は怖いな～ぐらいにしか思っておらず、

悠『お好きにどうぞ』

と返事をした。



奥の方で、若いバイトの男の子達が騒いでいる。
皆20代前半といった感じだ。

もう27歳の私は、そこまで騒げる年ではない。

まだ27歳？

いや、もう27歳なのだ。
本当ならば、子供だってもう居たかもしれない。

まぁ、今となっては空想でしかない…





政基『皆飲んでる～??』

『はぁ～い』

政基『セルフサービスだから、勝手に飲んでねぇ～』

美沙『あゆみさん、最近おねぇ言葉じゃなくなりましたよね？なんでですか？』

美沙ちゃんが訪ねる。

政基『結婚するのにおねぇ言葉だと変だから、今から直してるんだ。』

美沙『…!!!?』

政基さんの言葉に、今まで騒がしかった場が一気に静かになる。

美沙『…結婚するんですか？』

政基『もしかしたらね。』

美沙『誰とですか？』

政基『ん～…』


そんな会話の中、空気が読めないやつがいた。
そう。
滝沢大翔だ。


大翔『政基さんと悠さんの指輪って、同じっすよね？
2人付き合ってるんすか？』



お前は、バカだ。
空気を読め。