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ハルカ

第1章 ~プロローグ~

弘基『えっと…俺弘基。年は23。君は?』

悠『私は、悠です。年は24です。よろしくお願いします!』

勢いよく頭を下げた私に

弘基『いやいや。こちらこそよろしくね。』

と手を出してくれた。

何となく気恥ずかしい気はしたが、握手をする。

私が見た弘基の第一印象は、可愛い感じの好青年だった。



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兄貴が、突然女の子を雇った。
ここの店がオープンして、もう5年になるが今まで女の人を雇ったことはなかった。
そこまで大きな店ではないが、従業員は全員で16人。
うち、正社員は10人。
後の6人は、アルバイトだ。
年齢はまちまち。
1番上は、裏方で料理を作ってくれてる、木田 政宗さんが42歳。
木田さんは、元々中華料理店で働いていたらしく、中華が得意。
そんな事からうちの店も中華料理が評判だ。
1番下が、俺。
藤城 弘基。23歳。
公立高校を卒業して、そのまま兄貴のお店で、バーテンダーとして働いている。
まぁ~20歳になるまでは、裏方で修行を積み、バーテンの勉強をした。
20歳になった7月に、やっと兄貴からお許しをもらって、人前に出た。
ちょっと緊張したけど、この仕事は自分に向いてたみたいで、楽しかった。

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