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ハルカ

第6章 ~試用期間~

悠side

熱いお湯を頭から浴びる。


なぜ、こうなったの?
どうしたらいいの?

昨日の夢は、夢じゃなかったの?



大翔からの好意は感じていた。
でも、やっぱり弘基と重ねちゃうからそれ以上は進めないと思っていた。

だから、こんな展開は予想外だった。


あぁ~どうしたらいいの?  



シャワーからあがる。


大翔が服を着て、コーヒーを淹れてくれている。

私の部屋なのに…
もう何度も家に来たことがあったから、場所は知っているかもしれないが、こんな後にどうしていいかわからない、私は不信感MAXだ。

悠『・・・・・・・。』


後ろから、大翔を眺める。

弘基と似ているが、やっぱり仕草までは似てないか…

弘基は、何事も器用で私の好みのコーヒーの味もわかっている。
私の好きな色も好きな映画も好きな花も…


でも、彼はどうだろうか。

知らないだろう。



でも、弘基も付き合う前は知らなかった事。

それなら、彼と付き合っていけば好きになれるかもしれない。


弘基に似た大翔ではなく、大翔自身を…

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