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愛のため。

第117章 あとがき。

最後の最後の日。

なぜか私達はある古いドラマの最終回について話していました。

前から気になっていた彼の棚にあるVHSのビデオのタイトルの。


「男女7人秋物語 最終回」


明石家さんまと大竹しのぶのドラマです。

別れたのに再会してしまった二人は色んな人を傷つけて結局一緒になるというラスト。

私はほとんど忘れてしまっていた話を事細かに彼は話してくれました。



最後の最後のLINEで私は伝えました。

…何年後かに男女7人秋物語のように再会するかもしれないし。
それこそ10年後にお互いフリーやったら…って言ってたよね?人生何が起きるかわからないし。



これでLINEは途切れました。

だから終わり。

本当に終わりかもしれないし、

まだ何かしら未来に続きがあるのか、

わからないことです。

1年前までは私のような人間がこんな人には言えないような事に囚われるなど夢にも思っていませんでした。

だからこそ心底思います。


人生何が起きるかわからない。

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