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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第1章 「夏祭り」 火神×黒子

「緑間君、高尾君」

近付きながら黒子は2人に話し掛けた。

頑張って気付いてもらいたいものの、黒子は影が薄い上に、2人はヒートアップしているので全く反応を見せない。


「…気付いてくれませんね」

2mも離れた位置に居ないのに、何故気が付かないのか、ある意味凄い。

「聞こえてないんじゃね?隣で打ってりゃ気が付くだろ」

「そうですね」

黒子は5発分用意されている弾を銃にセットする。


とある景品に狙いを定め、慎重に銃を構える。



パンッ!


弾はとある景品を倒し、役目を終えた。


「おめでとう、当たりです!」

そう店員が言って黒子が受け取った景品は、エッフェル塔の小さな模型だった。



「はい、火神くん」

ふと差し出されたエッフェル塔に、火神は驚く。

「どうした?」


「これを君にプレゼントします。いつもお世話になっているので」

エッフェル塔を見つめながら喋っているので、顔は俯いて見えないが、声がいつもより小さいような気がした。

その姿は幾分も愛らしく見える。


そんな彼に、火神はどうしようもなく黒子を抱き締めたい衝動に駆られた。


「ありがとな」

周りには大勢人が居るので、優しく頭を撫でてやった。


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