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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第1章 「夏祭り」 火神×黒子

(※ちょっとだけ高緑のターン)



「あら?真ちゃん、あれ」

高尾は黒子達に今気が付いて、その姿を指差した。


「黒子と火神なのだよ。…というより、彼奴らは何をしている」


「わ、見て。火神が黒子の頭を……ククッ」

あまり見かけない光景に、高尾は笑いが漏れてしまった。


「良いムードっぽいし、今は話し掛けるのやめとく?真ちゃん」

「そうするか」


どうするかが決定すると、もうほとんどの景品は緑間の腕に収まっていたので、その場を退散する。



「真ちゃん」

後ろを振り返りながら、高尾が緑間に話し掛けた。


「なんだ?」

高尾は前に向き直ると、緑間に少し寄り掛かる。


「…た、高尾、歩きにくいのだよ」

腕に触れている高尾の髪の毛の感触に、緑間は顔を赤くする。



「真ちゃん、真ちゃん、好きだよ」


優しい笑みで語りかけるように、小さな声で、愛の告白。



「……ふんっ、知っているのだよ」

高尾は緑間の表情を見ると、いつものニヤついた表情に戻る。


「ツンデレ〜」

「うるさいのだよ」


未だに熱を持った頬が冷めない。




緑間は、必死な照れ隠しをして、景品の山に顔を埋めた。




「…俺も、高尾を嫌いではない」


聞こえるか聞こえないか、そんな声で呟いた、勇気を出した愛の告白。


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