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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第2章 「俺が君を溺愛するお話」 高尾×緑間

「俺も好きだよー」

「..でも、おれと高尾の'すき'はちがうのだよ」


哀しそうな顔をして、真ちゃんは言う。


「ううん、同じ」

俯いている真ちゃんの顔を上げて、頬を撫でる。


「真ちゃん」

「なんだ?」


「真ちゃん、大きくなったら俺と結婚しようね」

つい真ちゃんが可愛くて言ってしまった。

「…え?」


可愛い小動物を見た時のように顔を綻ばせて、頭を撫でると、真ちゃんはキョトンとした顔をする。


「おれが…高尾と?」

「そうだよ、真ちゃんは俺のお嫁さんになるんだよ」


そう言った瞬間に、真ちゃんの顔が一気に明るくなった。


「ほんとうか?」

「もちろん」


今までに見たことのない嬉しそうな真ちゃんの顔に、少し俺はドキッとしてしまう。


ぎゅっ、と真ちゃんを抱き締めると、小さな声で「はずかしいのだよ…」と言っているのが聞こえる。


「…可愛過ぎるんだよっ」

頬を赤くしてしまったのが恥ずかしくて、真ちゃんの肩に顔を埋める。




「..真ちゃん、月が綺麗だね」

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