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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第2章 「俺が君を溺愛するお話」 高尾×緑間

一方高尾は、部活が始まっても来ない緑間を心配していた。


風邪かな?とも考えたが、彼が風邪を引くなんてことはまずないだろう。

緑間につられておは朝をみるようになった高尾は、今日の蟹座のラッキーアイテムを覚えていた。


「風船……」



ぼんやりと天井を見上げていると、視界にオレンジの風船があった。


「あれ?」

ひょいと掴んで、風船を見る。


そこには'緑間 真太郎'と整った字で、名前が書いてあった。


「なんでここにあるんだろ」


もしかして、と思うと、本能的に足が動いていた。

「ちょっ、高尾、どこ行くんだ!」


後ろから先輩たちの声が聞こえたが、それも無視して走り出す。



「真ちゃーん!」

と大声で名前を呼ぶ。


早く見つけなければ、と、走って大声で叫んで、を繰り返した。

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