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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第2章 「俺が君を溺愛するお話」 高尾×緑間

「あれ…?いま、高尾のこえが…」

聞き慣れたその声は、段々と近付いて来る。


「高尾‼」

こちらも叫ぶと、廊下の向こうから高尾が走ってくるのが見えた。


「真ちゃん、どこ行ってたの」

呼吸が荒くなっていて、かなり必死に捜してくれていたことがわかる。


「ラッキーアイテムのふうせんがとんでいってしまったから、さがしていたのだよ」


「それって、この風船?」


高尾が持っていた風船を渡される。

「おれの、なのだよっ」


ぱあっと顔を明るくして、風船を抱き締める。

これがないと、本当に生きていけないのである。


「よかったね、真ちゃん」

「うん。ありがとう、高尾」


気持ちの良い体温の手が、緑間の頭を撫でる。

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