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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第2章 「俺が君を溺愛するお話」 高尾×緑間

そして、7年後。

緑間16歳、高尾23歳。

緑間はもう、体格も高尾より優っており、バスケセンスももう文句無しである。


「真ちゃーん‼」

「高尾先生、学校では緑間と呼んでください」

「ごめんごめんっ」


今となっては、高尾は秀徳高校の教師の1人だ。

担当する科目は数学で、こうして緑間のクラスに数学を教えに来る時は、このような感じなのだ。


俗にいうイケメンである高尾は、女子からの人気も凄い。

緑間には少なからず嫉妬心がある。


放課後、たまに職員室で話をするときもあるが、同性結婚が許されていないと知った今、昔の話などとんだ笑い話になってしまうのだ。


今でも「好き」と飽きるほど高尾は言ってくれるが、特に真剣でもなさそうに聞こえてしまう。



自分の想いだけが積もっていく感覚に、緑間は日々押し潰される。


照れ臭くて、大好き、とか、愛している、だとか、言えなくて。


高尾のようになれたら、と思うも、その願望は脆く砕け散って行く。

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