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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第3章 「駄犬万歳」 青峰×黄瀬

「やはり青峰君のタイプは巨乳な女性ですか?」

「付き合うとするなら別だけど、まぁそうかな」

「へ〜、意外と考えてるんスね」


黄瀬は頬杖をついて青峰の話を聞く。

興味ありげにぱちぱちと瞬きをする。


「黄瀬君はどんな子がタイプなんですか?」


青峰のタイプな子を頭の中で想像していたら、黒子から急に質問を振られる。

好きなタイプと言っても、黄瀬は青峰が好きなので何とも言えない。


「あ…えっと」

必死になって考えていると、教室のドアがガラッと開いた。

「誰だ?」


幸いその音に2人が反応し、助かった、と胸を撫で下ろすと、ドアの方を向く。


「紫原君」

「お〜、黒ちんに峰ちんに黄瀬ちん」

「奇遇だな。どうしたんだ?」


珍しく紫原の手にはお菓子が無い。


「いや、別に何もないよ。黒ちんたちは何してるの?」

「ボーイズトーク、ってやつです」

「ただの男子会っスよ!」


黄瀬は黒子の言動を否定する。


「紫原もやろうぜ、男子会」

「うん、面白そうだから」


紫原は青峰に近付き、頭をぽんぽんと撫でるようにする。

「くすぐってぇよ」


2人が笑い合う。

暫くその様子が続くと、黄瀬は不貞腐れ始めた。


「…早く始めましょう」

それを見た黒子が2人の会話を遮り、男子会へと話を戻す。

ナイス、と黄瀬が黒子にグッドサインを出すと、黒子は微笑む。


なんだかんだで黒子は黄瀬の味方なのだ。

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