テキストサイズ

【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第3章 「駄犬万歳」 青峰×黄瀬

「話を戻しますね。黄瀬君のタイプはどんな子ですか?」

黒子が話を戻した。

黄瀬以外の3人の視線が黄瀬へ集まる。


「なんで俺⁈」

3人は顔を見合わせた。



「デルモの意見も聞きてぇってことだろ。お前なんか気に入った女ぽんぽん手に入るんだから」


青峰が欠伸をしながら面倒臭そうに言った。

黄瀬はその言葉に反応した。


「…そんなことない」

消えいるような声で呟く。


「黄瀬君?」

黒子が心配そうに黄瀬の顔を覗き込む。



「あ、ごめん。なんでもないっスよ」

言いたいことがあったのだが、この場は堪えた。

いつもの笑顔をみせて、まわりを安心させる。


「俺は、特に好きなタイプとかないっス」

丸く収めよう、と変な応答はしなかった。



「そーなんだ。黄瀬ちんは女の子に興味無いの?」

曖昧だったからか、紫原からまた質問が振られる。


黄瀬は応答に困った。


「…仕事とか事務所とか、そういうあれじゃね?」

口を開こうとすると、青峰がフォローしてくれた。


特に意味は無いようだが、黄瀬は嬉しくて顔が綻ぶ。


「やっぱそーなんだ。大変だね」

紫原も青峰を信じて、深入りはして来なかった。





雑談をしていると、またガラガラと扉が開く。


「今度は誰ですかね」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ