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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第3章 「駄犬万歳」 青峰×黄瀬

放課後、つまり部活が終わったあと、青峰は黄瀬と共に部室に残っていた。


「で、話ってなんだよ」


青峰は椅子に腰掛け、悠長に話し掛けた。

黄瀬はずっと突っ立ったままだ。


「えっと…。青峰っち、今日の授業中、さ」

「…あー、あれな。あのノートの切れ端だろ?」


青峰は黄瀬を真っ直ぐ見て話す。


「うん。そのことなんスけどね、あの…2つ目に書いてあった文章、覚えてる?」

「おう。褒めちぎったやつだろ」

「あれ、本心?」


珍しく口癖もあまり使わない黄瀬。

青峰は、ここで何と応えようか迷った。

散々考えた末、曖昧に褒めるという結論。



「うん…まぁ、一応本心じゃねぇの」


途端に、黄瀬の顔がぱぁっと明るくなり、頬も少し赤く染まる。


「本当っスか!俺すっげー嬉しいっス!」


満面の笑みで喜びを噛みしめる黄瀬を見ると、青峰は今更嘘だ、なんて言えない。

でも、満更でもないしな…と、頭の中で迷い続ける。


「そりゃよかったな」

「うんっ。俺も青峰っち大好きっスから!」


…お?

青峰は、思考が一瞬吹っ飛ぶ。


「だ、大好き?」

「だって、青峰っち書いてたよね?」


書いたような、書いてないような。もし書いていたとしたら、今となると恥ずかしい、と青峰は顔を赤くした。


その反応に、黄瀬は何を勘違いしたのか、青峰を抱きしめてきた。

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