テキストサイズ

【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第5章 「お泊まり」 黄瀬×赤司

「りょ…た…」

頭がふわふわする。


「…薬、効いてきた?」


くすり…?


「媚薬っス」



そうか、僕は媚薬入りの飴を舐めたんだ。


どうりで甘ったるいと思った。


「やだ…涼太…っ」


身体が火照っていくのが怖いから、涼太に抱き着く。


涼太に触れているところが擦れると、たまらなく気持ち良い。


「あ…ぁっ」


「赤司っち、可愛いよ」


涼太が僕の頭を撫でた。

全然いやらしいことでもないのに、僕の身体は反応してしまう。


ベッドのシーツと、太腿が擦れる。


気持ち良い……。



「お風呂…とか、ご飯と、か、は?」


一緒にお風呂入ったり、ご飯食べる前に僕がダウンしちゃったら…


お泊まりの醍醐味が台無しだ。


どう回避すれば…



「だからね?赤司っち。そのまま、我慢して」


え?


「よ、夜…まで?」


「うん。できるでしょ?」


無理…とは言えない。


無理と言ったところで、この状況は変わらないよね。



「頑張って、我慢する…。そのかわり、僕から離れないで…」


媚薬のせいで、人肌が恋しい。

もともと寂しがりやなのに、媚薬で更に人肌が恋しくなったから、誰かとくっついていないと泣きそうだ。


僕は、涼太の服の裾を握り締める。



「離れないよ、大丈夫。赤司っち、愛してるっス」


「媚薬…舐めさせたくせに…っ」


「でも、そんな俺が?」


「…っ、大好き…」



どうしても、僕は涼太を憎めない。


僕が涼太を必要としているから。


それは変わらない事実だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ