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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第5章 「お泊まり」 黄瀬×赤司

「いただきます」


僕は目をきらきら輝かせながら、いただきますと言って涼太を見た。


「どうぞ、召し上がれ」


「うん」


スプーンで一口掬って、口へ運ぶ。


「あっ!冷まさないと熱いっスよ‼」


口に入れようとした時、そんな声が聞こえた。


「あ、ありがとう」


僕は一旦口からスプーンを離して、ふーふーと息を吹き掛けて冷ます。


結構熱そうだな…


「ん…もういいかな」


十分冷ましてから、口へ運ぶのを再開する。


鼻の近くで、グラタンの良い匂いが鼻をくすぐった。


「ん…む」


ぱくっと口に入れる。




「おいしい!」


僕はグラタンを飲み込み、笑顔でそう言った。


「本当?よかったっス」


「涼太も食べてよ。ほら…あーん」


またグラタンをスプーンに乗せ、ふーふーしてから涼太の口に入れる。


「んっ…赤司っちがくれたから美味しい」


涼太もにこっと笑ってくれた。


「じゃ、俺も食べようかな」


涼太はそう言って自分の席へ着いた。

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