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【黒バス】「短編集です。」【腐向け】

第7章 「真っ暗」 キセキ×黄瀬

「起きてよ、黄瀬ちん」

「黄瀬、起きろ」


頬をぺちぺちと叩かれて目を覚ます。


…ああ、今日もこの時がやってきた。

毎日6Pはきつい。


六人の相手をするだけで、疲れは半端ない。



「今日はお前に質問があるのだよ」


「そのかわり、犯さないから安心していいよ、涼太」


「しっかり答えてくださいね」



あり?違うの?


珍しい。

昔のように六人で円を描いて座る。


まあ、俺だけ鎖で繋がれているけど。



「な、なんなんスか…?」


「大丈夫です、質問するだけです」


黒子っちが優しく微笑む。


黒子っちがそう言うなら、信じられる。


ちなみに今の座り方は、俺から右にいって、黒子っち 青峰っち 紫原っち 緑間っち 赤司っち となっている。
.



「それで、黄瀬ちんに質問があるんだよ」


「…うん、何っスか?」


みんなが俺に注目する。



「はっきり言って、誰が好きなんだよ。黄瀬」


青峰っちが俺を真っ直ぐ見て言う。


元好きな人にそんなこと言われたら、戸惑いが表情に出る。


でも、今好きなのは……青峰っちじゃない。


実は最近、気になる人がいた。



「はっきり言うと、青峰っちが好きだった。でもそれは過去形っス」

「…そうか」

青峰っちが若干悲しそうに笑う。


他の四人が俺を見詰める。

俺はそのまま話し続けた。


「今この状況で、優しく接してくれたのは、他にもない黒子っちだった。だから、俺は黒子っちが……好き…?かはわからないけど、一番信頼してるっスよ」


みんな目を見開く。


黒子っちは驚いた表情をしていたけど、すぐに泣き顔に変わった。


…また黒子っち、泣いちゃった。

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