テキストサイズ

妄想でいず、暴走中。

第2章 矢浪蓮、暴走。

数ページ見たが、どのページにもこの『王子様』というワードが出てきた。

王子様は何やら天使だったり海賊だったり総理大臣だったり、最早王子なのかなんなのかわからなかったが、何度も日向と恋に落ちているようだ。ちくしょう、うらやましい。


そして確信した。
これは日向の妄想を書き殴ったノートだ。

日向はいつもこんなことを考えていたのかぁ…、可愛いなあ。


今まで知らなかった日向のことを知れて、嬉しくなる。

多少ぶっ飛んでいる内容のものもあったが、日向はこんなエキサイティングな恋愛に憧れて居るのだろうか…?

天使にはなれそうにないな、総理大臣だったらなんとかなれるか…?
そしたらリムジンで日向をさらって、テレビ中継で日向との関係を国民に告白するんだ。


そんなことを考えて、はっとした。

日向、このノート取りに来るんじゃないか?

ストーリーメニュー

TOPTOPへ