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妄想でいず、暴走中。

第3章 君と、となり。

日向に、友達になって欲しいって言えた。きっかけはどうあれ、すごい進展だ。


移動教室。音楽室に向かいながら、昨日と今日の朝の出来事を俊介に報告した。
もちろん日向の秘密の部分は上手い具合にごまかして。


「お前もついにストーカー卒業かぁ…よかったなぁ。でも友達になってくださいって…中学年みたいだな!」

「うるせーなー!急に付き合えとか言えるわけないだろ!」

「いやいや、そこはそれぐらい押してかないと…あーあー、これだからヘタレは」

「ヘタレって言うな!」


一年以上日向をただただ見ているだけの俺からしたら、友達なんてすごいレベルアップだ。
過去の俺が知ったら泣いて喜ぶんじゃないか。


「まーせっかく友達になれたんだから、頑張れよ!」


豪快に肩を組まれる。

そうだな、仲良くなれたら、あわよくば日向に想いを伝えられたら。

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