
妄想でいず、暴走中。
第4章 はじめての、デート。
日向と、水族館に行くことになった。
俊介と有薗には感謝しないとな…。魚介類アレルギーとか言い出した時は殴りたくなったけど。
まあ、あの後俊介に散々ヘタレだのなんだのとどやされたわけだが。
二人の押しが無ければ、多分無理だった。
あの二人には今度何か奢るか…。
ていうか、あの様子だと有薗には俺が日向を好きってことばれてるっぽいな、まあいいか。
日向に言うような奴でもないだろうし。
最初に日向を誘ったのは自分な訳だが、まさか本当に二人で出掛けることになるとは。
前日は眠れる訳なんてなく、一睡もできなかった。
1日のシュミレーションを何パターンも脳内で繰り返していたら、朝日が部屋の窓を照らしていた。
もう寝ることは諦め、ベッドから起き上がりシャワーを浴びてコーヒーを飲む。
待ち合わせ場所に着いたのは二時間も前だった。
