
妄想でいず、暴走中。
第1章 妄想でいず、紛失。
「うぇえ~…結愛ぁ~…」
とぼとぼと帰り道を歩きながら、私は親友の結愛に電話をかけていた。
結愛は私の妄想ノートのことを唯一知ってる人物だ。
そして、小学校からずっと一緒に居る、私の一番の理解者でもある。
あのあと。
ノートは返してもらったのだけれど、私は半分放心状態で、ろくに矢浪君の顔も見ずにふらふらと教室から出てしまった。
『花音も迂闊だったねぇ…で、矢浪は中身見てたの?』
「うん…『日向って、大人しそうな顔して頭の中はお花畑なんだね』って言われた…」
『ありゃ~それは確実に見てるねぇ…』
「だよね!?どうしよう…」
こんなことなら、口止めとかしておけばよかった。
だけどあのときの私はそんなことも考え付かないほどに混乱していたのだ。
『んー、念のため、明日矢並と話してみる?なんならあたしが言ったげるよ!花音、言えないでしょ?』
神のようなような一言に、目頭が熱くなる。
「…!!結愛ぁ~…ありがとうぅ~…」
『はいはい、じゃ、また明日ね?ちゃんと学校来るんだよ?』
持つべきものは親友だ。
明日が死ぬほど憂鬱だったけど、結愛のおかげでちょっと気持ちが楽になった。
私は携帯を胸ポケットにしまい、再び家に向かい歩き出した。
とぼとぼと帰り道を歩きながら、私は親友の結愛に電話をかけていた。
結愛は私の妄想ノートのことを唯一知ってる人物だ。
そして、小学校からずっと一緒に居る、私の一番の理解者でもある。
あのあと。
ノートは返してもらったのだけれど、私は半分放心状態で、ろくに矢浪君の顔も見ずにふらふらと教室から出てしまった。
『花音も迂闊だったねぇ…で、矢浪は中身見てたの?』
「うん…『日向って、大人しそうな顔して頭の中はお花畑なんだね』って言われた…」
『ありゃ~それは確実に見てるねぇ…』
「だよね!?どうしよう…」
こんなことなら、口止めとかしておけばよかった。
だけどあのときの私はそんなことも考え付かないほどに混乱していたのだ。
『んー、念のため、明日矢並と話してみる?なんならあたしが言ったげるよ!花音、言えないでしょ?』
神のようなような一言に、目頭が熱くなる。
「…!!結愛ぁ~…ありがとうぅ~…」
『はいはい、じゃ、また明日ね?ちゃんと学校来るんだよ?』
持つべきものは親友だ。
明日が死ぬほど憂鬱だったけど、結愛のおかげでちょっと気持ちが楽になった。
私は携帯を胸ポケットにしまい、再び家に向かい歩き出した。
