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壊れた御守り

第2章 出会いと異変

授業が進んで、試合が始まろうとしてた時、俺は声をあげた。


『あっ』


『“あっ”ってなんだよ』



『や、あいつ…女子と仲良いなら別に俺らといようとしなくたって…』



『は?お前知らねぇの?』


次に目をやると、麻美は走り出していた。



あいつ、サボるんじゃなかったのかよ。


走ってんじゃん。なにげにさ。


俺は麻美の走る姿をじっと見ていた。




『おい、聞いてんのか?慶太』



『今、お前なんつった?』



『え?だから、浅野-』




麻美が、なんだって?



俺は健太の声を聞きながら、麻美の異変に気付いていた。




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