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壊れた御守り

第19章 再出発



「は?凌華が!?」




模試の帰り道。


健太に事情を話すともの凄くびっくりしていた。



そりゃそうだよな。


凌華は健太の幼なじみだ。



そりゃ心配してたから当たり前だよな。


「なんで?どゆこと…!?」



「知らねぇよ。なんか母さんと話してて成り行きで…」




「なんだよ。俺なんにも知らねぇで今朝出てきちゃったじゃん」



突然慌てた健太を見て俺は自然と笑った。



なんかなぁ。



凌華を見てて思った。




健太っていうさ、気楽でポジティブ



それでいて芯のしっかりしてる存在があったからこそ



まっすぐな道を歩けたのかもしれないなぁ。



俺もそうだけどさ。



「じゃあ、凌華、これでもう大丈夫なんだな…」



ふっと真面目な柔らかい表情をして健太は呟いた。




「なぁ。慶太ー…」



「なんだよ」







「アイス…食ってかね?」







健太はまっすぐ前を見てそう言い出した。




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