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壊れた御守り

第5章 麻美のバトン

相手の男子が倒れた。



一発じゃ足りなくて、
なんども、なんども殴った。



「ふざけんなよ!!
てめぇらに何がわかんだよ…
あいつの気持ちが!
てめぇらなんかにわかんのかよ!」



血が滲む。


周りの男子がとめても、今の俺は止められなかった。



ただただ、俺は必死だった。



「取り消せよ。麻美に謝れ!!」



「は…ぐっ……わかったから……」



先生が止めに入ってようやく落ち着いた俺は、



保健室へと連れて行かれた。





もうすぐでリレー、始まっちまうのに…。



待ってる。



麻美が待ってんだよ。



なぁ。



俺は間違ってたのか?



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