
壊れた御守り
第1章 麻美と俺
「麻美、体調は?」
「ん。大丈夫。元気いっぱいです」
「ガキかよ。その喋り方」
「出た。慶ちゃんの性格悪魔~」
麻美はよく、俺のダメなところを見つけるとこう言うんだ。
悪戯っぽくたしなめるようにする麻美の頭をそっと撫でて見つめる。
「怒った?」
「怒ってねぇよ?それより、横になったほうがよくね?」
「え~。大丈夫だってば!!」
「じゃないから。言うこと聞け。バカ」
麻美は、心臓病。
病名は、冠動脈狭窄症。
虚血性心疾患。
麻美はもう、末期症状が出ている。
そんな状態でも麻美は、いつだって笑顔なんだ。
「ん。大丈夫。元気いっぱいです」
「ガキかよ。その喋り方」
「出た。慶ちゃんの性格悪魔~」
麻美はよく、俺のダメなところを見つけるとこう言うんだ。
悪戯っぽくたしなめるようにする麻美の頭をそっと撫でて見つめる。
「怒った?」
「怒ってねぇよ?それより、横になったほうがよくね?」
「え~。大丈夫だってば!!」
「じゃないから。言うこと聞け。バカ」
麻美は、心臓病。
病名は、冠動脈狭窄症。
虚血性心疾患。
麻美はもう、末期症状が出ている。
そんな状態でも麻美は、いつだって笑顔なんだ。
