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官能的大恋愛

第15章 結婚という二文字

そういえば、エッチしてからナガタッチとの距離もだいぶ縮んだ気がするな。

身近な人に思えてきた。

どうなっちゃうのかな、私。

ずっと一緒に居られますように。

AV男優と結婚…だとか?

この私が結婚?

そんな事になったら、逃げらんないじゃん。

結婚という名の地獄絵図。

笑っちゃうよね。ってか、恐ろしい。

久しぶりに弟夫婦が、家に立ち寄った。

私は部屋に閉じ籠っていて、笑い合う声が聞こえてきた。

両親は楽しそうに、会話をしている。

弟夫婦も同じように。

私は、どうせ多和いもないクダラナイ話なんだろうと、聞き耳を立てながら自分のやるべき事をしていた。

幸せだとか、自慢してんのか?

そんな幸せの自慢話を聞いてて嬉しいのか?

どうでもいいじゃん。

親子なんだから、いちいち報告する必要ないのに。

そういうの…ヘドが出る程…イヤ…。

私はやっぱり、自分だけの事だけでいい。

しかし、そのうちに何だか「お姉ちゃん×2」って仕切りに聞こえてくる気がして、耳を自然と澄ませていたら、やっぱり私の話をしていた。

部屋からコソッと出て、階段下にあるリビングで話し込むヤツラの声をきいていたら、

「朝帰りなんて、何年ぶりって話だもんなぁ」

「うちの姉ちゃんは、すでに半分以上が生きた化石みたいになってるからねぇ」

「お弁当までこしらえたくらいだから、今回はとしこの方が本気なんじゃないのかな」

な、なぬぅ?!

おまえたち、当事者なしによくもそこまで話せたもんだ!!

私の恋愛話を何、家族水入らずで話込んでんだ、バカヤロー!!

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