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官能的大恋愛

第7章 エッチのプロはソフトキスがお好き

「やぁん…」

私は燻ったくて、思わず変な声を出してしまった。

ヤバッ…。

今日はやられたら困る。

エッチなんてところまでは、絶対無理だから。

ここ何年間も、男に抱かれてない身体を今ここで、急に晒せる程の勇気はない。

ボディケアも無駄毛の処理すらもしてない、この野性的な身体を、裸の商売してるプロに見せられる訳がないんだから。

「なぁに、考えてんの?…息が荒いよ?…」

Nagはまた、

…チュッ…チュッ…チュッ…

音を立てて耳の後ろに何回も、かすめるようなキスをする。

やっぱりこういう、相手の感覚を引き出そうとする行為を然り気なく出来てしまうのが、AV男優なのだと思った。

話!…話をそらさなきゃ!

このままじゃ、エッチまでしちゃう雰囲気だもん。

「Nagさん、本当に今日は有り難うございました!…あの、あの、またあなたに会いたいです!…いつがお暇ですか?!」

私は心をジタバタさせながら、言葉に力が入った。

「…クックックックッ…(笑)…もちろん俺も会いたいから、とりあえず後で飯の時にスケジュール教えるよ」

と、やっとNagは私からどいた。

「はっ、はい!」

ダァーーーッ!!緊張したじゃん、もぉ。

あのまま押されていくかと思ったら、結構あっさりどいたな…。

チクショ…って、何故か少しだけモヤッとした。

Nagはタオルを肩に掛けて、シャワールームのドアノブに手を掛けて、振り返りざまに言った。

「シャワー浴びてる間に、逃げたりしないでよ」

クヘェーーーッ!!カッコいいぃーーーッ☆

「そんな事しませんよ!!」

「それから俺に敬語も…ノンノン…だよ」

は…鼻血出そう…。

「早く浴びてこーい!!(笑)」

な、何なの?

何であんなに一つ一つが、男の美学なの?

究極なまでに、カッコいいじゃないの。


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