アダルト撮影会
第1章 最低な誕生日プレゼント
ちょっと汚れるけど。川端さんの言葉が、深く突き刺さって今度こそと現実を直視させる。
辛い。本当は、顔映さなければ、なんて思ってない。
身体を撮られるなんて、そんなの…嫌なのに。
* * *
『柚子、今日ゴミの日だから出してきて』
『えぇー…私課題やらなきゃいけないんだけど!』
『つべこべ言わないの! 今日の晩ご飯、シチューだからね。頑張って』
『食べ物を出してくるなんて…お母さんサイテー』
『最低とか言わない! ほら、さっさと行ってきて!』
『はぁーい…もう、人使い荒いんだからぁ』
* * *
お母さん。ちょっと口が悪くて、人使い荒くて、…優しくて。
大好きだったお母さんとも、離れ離れ。