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素直になろうよ

第14章 つなぐ気持ち

「課長、俺も下手したら死んでたとか医者に言われて、すごい後悔したんですよ」

内海は小さく鼻を啜り、涙を拭った。



「なんか色々理由をつけて、逃げてる自分ってのを」



内海が顔をあげた。


その目から視線を外さずに。









「あなたが、好きです」






どんな言い逃れもできない直球を投げた。




「かせ・・・」

目を大きく見開いて、それから口をパクパクさせる内海が、愛しくて、愛しくて。

動かない自分のこの身体をこの時ほど恨んだことはない。



「課長。さっきキスしました、よね?」


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