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素直になろうよ

第14章 つなぐ気持ち

「あ、いや・・つい・・」


しどろもどろな彼の様子が、あんまりに可愛くて。

もしかして。

なんて期待までしてしまう。


「つい?うっかりキスしたと?」


少し責めるような口調になってしまうのは仕方ない。
だって、うやむやにしたくないんだ。


「や、そうじゃ、ない・・けど・・・聞くな」


涙目で真っ赤になった課長は、殺人的な可愛さだ。

これは、本当に、もしかしたらもしかするかもしれない?




「前に、課長好きな人いるって言ってたのは・・・」



もしかして。
本当にもしかしてだけど。




「俺のこと?」



俯いたまま、動かなくなった課長が微かに身じろぎした。

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