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素直になろうよ

第4章 やっぱり君が好き

「おい、加瀬宮」




目の前がぐんにゃりと歪んで、しばらくしてからようやく焦点を結んだ。







「課長?」



形の良い顔の輪郭が、いつもと違う風に見える。


この人、こんな顔だったかな?


あ、まつげ結構長いんだ・・


いつもは自信満々な風の眉毛が、なんだかへにょんと頼りなさげで。


困ってるのかな?




こんなに内海の顔をガン見したのは初めてだなぁ。


俺、なんかラッキー。





なんてどうでもいい事を考えていた。

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