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素直になろうよ

第4章 やっぱり君が好き

「どうしたんです?」


声を出してみたら、他人の声のようで自分でちょっと引いちまったよ。




「加瀬宮・・」


あからさまにホッとしたようにため息をつく内海の顔が、へにゃっと緩んだ。


どうやら俺は床に寝かされているようで、隣にぺたりと腰を落ち着けた内海に顔を向けた。




「ここ・・どこです?」



内海と共に視界に入った見慣れない部屋。


白を基調とした家具や、鮮やかな蒼のカーテンや、ガラスのテーブル。



「どこだぁ?ここぁ・・」


がばりと起き上がると、頭がグラグラと回転するようで、思わず両手でこめかみを押さえた。

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