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素直になろうよ

第4章 やっぱり君が好き

「もう電車もない時間だし、このまま泊まってけよ。明日は家に帰ってからでいいから出社しろ」



水のペットボトルを投げて寄越しながら、内海はネクタイを小気味良く解いた。


「あ、はい。重ね重ね、すみ・・ま、せん・・」


ワイシャツのボタンを外している内海に視線を向ける事が出来ず、手の中のペットボトルを噛り付くように呷った。




「だから、加瀬宮!ふた、空いてねぇって、それ!」


ぶはっと吹き出した内海に、ついうっかり視線を投げてしまった。

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