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素直になろうよ

第6章 絡まる気持ち

「そうは言っても、探さないとでしょう。まだ時間はあるんだし、月曜までに見つけりゃいいんですよね。いつかは見つかりますって。ここにあることは確かなんだし」



「本当にお前はめげねぇな」



「社長の気まぐれをなんとかするのも、うちらの仕事ってね」




それは本当に通常業務とは全く関係のない、単なる社長の気まぐれだった。


「私が就任したときの式典のメンバーと同窓会をしたい」


いうだけ言って、あとは丸投げなのはどこのトップも同じ事。

そのお鉢が回ってきたのが、社内の何でも屋である企画課だった。

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