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素直になろうよ

第9章 神にも祈ろう

「あー。明けましておめでとうございます」


思い出したように加瀬宮がお決まりの年始の挨拶を始めた。


「昨年は、いろいろと・・その、ご迷惑を・・」


しどろもどろになっている彼の仕草にすら、胸を高鳴らせる。


「明けましておめでとう。今年も一緒に・・」



伝えたいことは一つなのに、言葉にするのは憚られる。



「一緒に会社を盛り上げて行こう」



ただ、一緒にいたいと。

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