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妄想しながら素直になろうよ

第9章 映画で妄想

「その状態こそ、生気が練れている証ですから。ただ、ひどく体力を消耗するようですので俺が回復させますね。普通の人間なら数時間で力尽きてしまいますから」


出してしまいたくて、身体を捩り、その刺激でさらに放出したくなる。



「いきた・・い・・も、むりぃ・・」



カクカク腰を突き上げながら、涙をこぼす。
ただこの熱を放出したいと、それしか考えられなかった。





「いかせてあげたいですけど、一度絶頂を迎えると、止まらなくなるみたいですよ。そこで我慢してるのが一番楽なんですけど・・・」


「っぁぁ!やだぁ・・いきたっ・・ぉっねが・・」


子供のように首を振り、真っ赤な顔で泣きながら俺をみるから。


縋り付く手を、ふりほどけはしなかった。





向かい合わせで抱きかかえ、膝の上に座らせた。
少し触れるだけでも、王子は大きく喘ぎ、涙を散らす。
背に腕を回し、落ち着かせるように背中を撫でるが、その接触がくすぶる王子の熱を増大させるようだった。


「あっはぁぁ!や、もう、加瀬み・・っく・・いき、た・・っねが・・」


いきたくても、いく事が出来ない辛さは王子を蝕み、何度も何度も懇願を繰り返す。

こんなに可愛くて、俺を全身で好きだと叫び続けるこの人を。
どうして俺は優しくしてあげられないのだろう。
嫌だと泣き叫んで、許しを請う瞬間まで、見ていられるのか。


愛しいと思う。
それと同じ位、ぐちゃぐちゃにしてあげたくなる。
泣いて叫んで限界を超えて、助けを求めてくるその瞬間が、何より好きなのだ。

人ではない、この身で。

この人と一緒に居てもいいんだと思える、不安から解放される唯一の瞬間。



だから、更に辛くなると分かっていても。




尻を掴み持ち上げて、自分の屹立にその蕾を打ち付けた。

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