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妄想しながら素直になろうよ

第9章 映画で妄想

放出せずとも行き着く先を、身体が知ってしまった。

太刀打ち出来ない、絶対的な快感に昇華する事を覚えたその身体は、すべての刺激をそこめがけて集める様になった。



挿入している内壁は、グニグニと蠢き俺を誘う。



「あっはぁっ!ぁぁっ・・やっもぉ・・とま、んな・・やだ、これ・・ぁぁっ!っぅく・・」


身体の細動は止む事なく常に傍にあり、腰から背筋を駆け上る刺激は刺すように脳に送られ続ける。






ようやく一番初めの大きな快感の塊が抜けたようで、多少身体の力が抜けてきた。


「王子、凄かったですよ」


「うん・・死んじゃう、かと・・思った・・っぁぁ、んぁっ、でも・・まだ・・おわら、な・・っぅふ・・」


「ドライでいくと、気持ちいいでしょ?」


なるべく動かないように気をつけてはいても、後ろの蕾は目一杯広げられ、挿入されている刺激は常に頂点に向かっているようだ。

呼吸の度に、熱い吐息がこぼれていた。



「あぁっ・・なんだか・・わかんなっぁぁ・・真っ白で・・やぁっぁぁっ・・おわんな・・いよぉ・・」


小さくいき続けているのだろうか。
アルフォンスの実は触感の神経刺激をすべて快感のそれと入れ替えて脳に伝える働きもある。
今王子の身体は触れるものすべてを、痛みすら快感にすり替えられているのだ。



ビクビクと震える身体を撫でながら、いたるところにキスを降らせる。

それすら堪らないという風に身を捩り、俺の腕の中で切なく躍った。




綺麗だ。


甘く切ない泣き声も、止まない震えも、しなう肢体も。

可愛くて愛しくて、そして泣かせたくなる。

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