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妄想しながら素直になろうよ

第5章 会議で妄想

程なくして会議が始まった。
俺はもちろん列席してるだけで、各部署の中間報告を聞き流していた。

課長は真面目な顔でメモをとったり資料に目を落としたりしている。

そんな姿も凛々しくてかっこいいなぁ。


でも、やっぱり課長は・・



手元で弄んでいたペンのようなものを、持ち直した。
幾つかあるボタンの一つをカチリと押した。


「っっぁ・・・」

隣に座っていた内海から、息を飲む音が聞こえた。
ちらっと彼を盗み見ると、驚いたような表情で唇を噛み締めていた。

先ほど内海の中に入れたボールはこのスイッチで様々な動きをしてくれる。
今のは振動させるもの。

突然の球の動きに、内海は目を見開いて驚いている。
快感よりも違和感のが優っているんだろう。

「っ加瀬、宮。これ、なんだよ」

上体を寄せるようにこちらに傾き、小声で俺を責める。


「会議中ですから、課長。落ち着いてください」


しれっと言う俺を睨みつけながらも、内海は座り直した。

さて、どこまでいけるかなぁ。



もう一つのスイッチを弾いた。




「っ!っん・・・」

内海の身体が軽く跳ね、つくえの上に投げ出されていた手が固く握り締められる。

「っぅ・・・ふっ・・」


息が荒くなるのを必死で抑えようと、握りしめた片手を口元に持っていく。




ボールが真ん中から割れ左右に伸びるスイッチだ。
内壁が引き伸ばされ、そこで振動し続ける。
内腸の動きによって、ゆるゆると半球の当たる場所が変わったりもする。

「ぅ・・・っ、はぁ・・・」

息づかいも徐々に荒くなり、内海はギュッと目を閉じていた。
じわじわと背筋を這い上がってくる異様な感覚に耐えてる姿は本当にそそられる。
いつものように素直に快感を表現できないのは、さぞ辛いだろうと思う反面、その姿から目が離せないほどいじらしい。

腹筋に力をいれ細く長く息を吐き、時折移動する振動が快感にすり変わらないよう全神経を集中させているようだ。




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