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妄想しながら素直になろうよ

第5章 会議で妄想

会議もいよいよ終盤を迎え、各部署への質疑応答タイムになった。

回転も振動もしない、ただそこにあるだけの物体に余裕ができたのか、内海は平常時に戻っている。
とはいえ、ちょっといじめすぎたか、目は充血して頬はあかくなり吐息は熱くなっていた。




「これ、良かったら使って下さい」

タオル地のハンカチを渡した。
内海は訝しげな顔で俺を見て、「いいよ、ありがとう。大丈夫」って笑った。

それでも無理やり手の中に押し込んで、俺も負けじと笑った。




そして、振動と回転のスイッチを同時にオンにした。





鋭く空気を飲む音。
机に足をぶつける音。
資料を握りしめる音。

そして内海の心臓の音さえ聞こえてくるようだった。

前立腺に触れていたモノが突然振動と回転を始めたのだ。
神経を直接弾かれる感覚だろう。



「っっっっっ!!!!!」

内海は俺の渡したタオルで口元を必死に抑え、声を立てないよう歯を噛み締めている。


「っぅ、ふっ・・ん・・・っぁ・・」

喉の奥で押し殺され、タオルに吸収され声はほとんど聞き取れなかったが、俺にははっきりと聞こえてくる。


もういっそすぐにでも達してしまいそうな身体を、理性と気力の総出でもって押しとどめる。
声もままならず、動く事も出来ない。
ただ与えられる快感の渦に身を踊らせて。

耐えている。


「っ・・ぁっっ!ぅぅ・・」

膝が小刻みに痙攣を始めた。
それを見計らって、スイッチを止める。


「ぁぁ・・・ぅ・・か、せみ・・・や・・もぅ・・」


熱に浮かされたような、とろーんとした目は涙が滲んで潤んでいる。

お固い会議の中、その顔はあるべき姿ではないはずなのに、壮絶に可愛いい。









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