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妄想しながら素直になろうよ

第6章 風邪で妄想

「あーっ、課長!来るの早くないですか?俺これから買い物行ってこようと思ってたのに」

初めて課長が俺の部屋に来る事になって、朝から大掃除に勤しんでいた。
力が入りすぎて掃除に時間がかかり、飲み物や食べ物が何にもない事に気がついた。

まだ時間があると思っていたのに、インターホンの音が響いて内海がひょっこり顔を出したのだ。


「早かったか?何か買ってこようか?」

「いや!コンビニ近いんで、俺ひとっ走りいってきます。課長は適当にしてて下さい」


「おう。んじゃ適当にしとく」

「いってきます」



そう言って、部屋を飛び出しコンビニまで猛ダッシュ。
ほんの少し、時間にしたら20分にも足りないくらいだったのに。




どうしてこんな事になってんだ・・



買い物袋を両手に下げ、部屋に帰るとあろう事か。
内海課長が、リビングのソファの上で。


シャツのボタンを全開にして、体を小さく折りたたむように体育座りで蹲っていた。

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