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妄想しながら素直になろうよ

第6章 風邪で妄想

「どっ・・したんですか?」

コンビニの袋をその場にどさっと落とし、俺はしばらく目の前の内海から目が離せなかった。


「っふ・・あつ、いんだ・・・なんだ・・これ・・」

身体を捩ってモジモジする内海はどう見ても誘っているようにしか見えなかった。

サイドボードの上には、空になったドリンク剤がおいてある。


ああああ!
これ!


以前大人のオモチャを購入した時にサンプルと称してついてきた、怪しい薬。
ラベルも貼られてなかったので、冷蔵庫の隅に置き去りにされていたものだ。



「か、ちょう・・大丈夫ですか?苦しいとか気持ち悪いとかありませんか?」

「わかんな・・からだ、へん・・なんだ・・あつ、い・・」


シャツを大げさに肌けながら、内海は潤んだ瞳で俺を見上げた。


「とりあえず、ベッドで横になりましょう」

内海を横抱きにして抱え上げると、小さく甘い声で鳴いた。

「っふ・・ぁっ・・加瀬宮ぁ・・あつ、い・・」


触れているだけで何かを感じているのだろうか。
寝室に運ぶまで、俺の腕の中で内海は終始熱い吐息をこぼしていた。

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